【全仏オープン】クルム伊達逆転勝利

サフィーナに勝ってくれるとは、まったく思っていませんでした。ローランギャロス3日目、女子シングルスのサフィーナとクルム伊達公子の対戦はお互いにミスの多い展開でしたが、攻めているのは明らかに伊達でしたね。サフィーナのダブルフォルトにだいぶ助けられた感はあったものの、最後までネットすれすれのところに打ち込む勇気と技術が伊達にはありました。

セットカウント1-1で迎えた最終セットも、第2セットに続けて終盤にサフィーナが崩れて伊達が4ゲームを連取します。お互い足に爆弾を抱えた状態ながら、きわどいコースを打ち分ける伊達のペース。第12ゲームはサフィーナのサービスゲームをラブゲームでブレーク。最後はサフィーナがファーストサービスを狙わずに入れてくる弱気を見せた時点で、伊達の勝利を確信しました。

年齢のことばかりが話題になるのもどうかと思いますが、僕のように彼女より年上の人間にとって、この結果は大きな刺激を与えてくれました。足の状態がかなり悪そうなので、「このまま棄権」にならないことを祈ります。