【ハリーポッター】「謎のプリンス」レンタル開始

ハリー・ポッターと謎のプリンス」のDVDレンタルが開始されたので、さっそく借りてきました。原題は「Harry Potter and the Half Blood Prince」なので、「混血の王子」という訳語の方がぴったりくるのですが、「混血」の持つ差別的な意味合いを嫌ったのでしょう。「謎」という、あいまいな表現になってしまいましたね。

本作では、一番のエピソードがラストに来るダンブルドア校長にまつわる部分で、他にはビジュアル的に派手な要素がありません。全編を通して画面は暗く、心情を象徴的な映像で見せる手法を多用して、単調さを回避しています。恋愛に絡むロンやハリーのちょっとした表情のように、大技ではなく小技で作り上げた感じがあります。今回の中心人物であるホラス・スラグホーン先生も地味な扱いなので、どちらかと言えばルーナやジニーなど、これまで出番の多くなかったホグワーツの生徒にもスポットが当たっています。

見せ場であるラストでは、ダンブルドア役のマイケル・ガンボンの渋い演技が光ります。ここまで「演技」で見せようとした作品は、これまでのシリーズの中にはなかったのではないでしょうか。完結編となる「死の秘宝」は前後編に分かれ、来年秋と再来年夏に公開予定です。ダニエル・ラドクリフエマ・ワトソンらが成長してしまっているので、原作の雰囲気を出しきれるのか楽しみでもあり、不安でもあります。

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