【スコットランド戦】内容も結果も

日本代表もスコットランドも、二軍戦と揶揄されても仕方ないくらいのメンバーだった。それでも国際Aマッチであることには変わりない。今日の試合は内容も、そして結果も素晴らしいものだったと言えよう。対戦相手がスコットランドということで、何となくスコアレスドローの予感がしていただけに、オウンゴールを含むとはいえ2点をもぎ取ったことは高く評価したい。

前半はビルドアップにこだわり過ぎている部分があったが、後半は裏を狙う動きがハマり出し、まさにダイナミックなサッカーになった。結果を残した本田よりもクオリティが高かったのは森本で、意欲を見せてくれたのは松井だ。本田はセットプレーのチャンスに、「オレがオレが病」が見られたのは残念。ダミーを走らせることもなく、とにかく「自分が蹴る」ことがすべてかのような意識では先が思いやられる。

もうひとり、石川も目立ちはしなかったが良い出来だった。ドリブルで仕掛けるときの迫力とボディバランスは、世界でも十分通用するだろう。一方の守備陣では、川島の好守がこの試合自体を救ったともいえる。左足を伸ばしてクリアしたプレーで失点を喫していたら、恐らくは違う展開になっていただろう。

問題は香港戦でプレーしたメンバーとの融合だ。候補まで含めた代表メンバーのモチベーションをうまくコントロールすることが、これから協会と監督の最大の仕事になる。