【人事の話】パワーハラスメント

昨日、仕事で外部セミナーに出席しました。21世紀職業財団が主催した「職場におけるパワーハラスメント防止研修」というもので、元労働局長という女性による講義とロールプレイングなどのワークで2時間半ほどの内容です。人事担当者らが50名以上参加し、専門誌の取材も来ていました。

実は「パワーハラスメント」「パワハラ」は和製英語です。アメリカの会社にいた頃は「Bullying(ブリイング)」と呼ぶことが一般的で、他には「mobbing(モビング)」「Moral Harassment(モラルハラスメント)」などが使われます。

セクハラは受け手が「嫌がらせを受けた」と感じてしまえば成立するし、同じことをされても嫌な気分にならなければ成立しないのです。イケメン社員に肩をもまれたらうれしいけど、嫌いな上司にされたらセクハラなんですよね。一方パワハラは「一般的な感じ方」が基準なので、誰かひとりが「パワハラを受けた」と思って訴訟を起こしても、パワハラと認定されないことがあります。

いずれにしても、要はいかに人間関係を構築するか、その上で自分と違う価値観に対して敬意を払うかということなのです。簡単なようで、とても難しいことですよね。