【パーフェクト・ストレンジャー】低予算映画の限界

ただでさえ少ない予算をハル・ベリーブルース・ウィリスというキャスティングで使い果たしてしまった感があり、特撮部分が時代を感じさせるような下手な合成だったり、ロケも限られたセットの中だったりと。この手の映画の限界を露呈してしまったかのような作品でした。

「ラスト7分11秒、あなたは絶対騙される」というどんでん返しに含みを持たせるキャチコピーで宣伝していましたが、登場人物もトリックを使う場面も限られている上に作品自体も100分程度と短めなので、展開はなんとなく読めてしまうように思います。確かに真犯人は意外なのですが、まあこのストーリーならありえるかなという範囲なのです。ハル・ベリーの演技は素晴らしいけれど、回りがそれに追いついていない感じで、ブルース・ウィリスの描き方もイマイチ中途半端でした。

もう少し予算をかけて作れば、もっとこの話を活かした味のある作品が作れたと思えるだけに、この仕上がりは残念です。見せ場はハルの演技と、ブルースが社長を務めるニューヨークの広告会社の職場の華やかさといったところでしょうか…

http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/perfectstranger/