【オマーン戦】油断は大敵

セルジオ越後なら「あの相手なら10-0で勝てた」と言うかもしれない、そんな内容のワールドカップ・アジア3次予選の試合だった。予兆はあった。国歌独唱の際に映し出されたオマーンの選手たちの表情には、まるで覇気が感じられなかったのだ。代表同士、しかもワールドカップの予選だ。代表選手の表情には、風格というものが漂っているはずだ。ところがオマーン代表は、気の抜けたカルー似やバリ島でビーチサッカーをしていたような兄ちゃんが並んでいる。これでは、ノルマは4-0かなとその時点で感じた。

試合の内容と結果はご存知の通り、ここでは振り返らない。上位2チームが最終予選へ進出することを考えれば、3次予選はもう終わった気分かもしれない。しかし、この気温で雨という環境が一変するアウェイのオマーン戦を甘く見てはいけない。そしてその後に控える(進出したとして)最終予選を、日本代表が今日のような調子で勝てると考えたら大間違いだ。

これだけ余裕をカマした試合展開で、玉田と長谷部の出来はいまひとつだったし、駒野が使い続けられる理由がまだ僕には理解できない。まだまだ改善点は、いくらでもあるのだ。