【松岡美術館】ゆったり鑑賞

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松岡美術館は東京・白金台にある小規模な美術館です。最近、日本の美術を見ることが多かったので、たまにはヨーロッパ絵画を見たいと思って探していたところ、ここの「フランス印象派・新印象派展」を見つけました。実はこの美術館は「ぴあ」や朝日新聞の文化欄に情報を載せておらず、たまたま他の美術館のサイトからのリンクで知ったのですが、そのおかげで来館者も少なく落ち着いて鑑賞できました。

お目当てだったはずの印象派絵画にはルノアールピサロといった僕の好きな画家の絵もありましたが、全般的に絵画の傾向は地味でイマイチでした。目を惹かれたのは、まさに印象派らしいモネの「エトルタの波の印象」や、ピサロ独特の白を基調としたフランスの街の遠景を描いた「カルーゼル橋の午後」といったところです。

ところが、意外にもよかったのがインド彫刻の展示。ロスアンゼルス郊外パサディナにあるノートン・サイモン美術館もインド美術が充実してていましたが、それに匹敵するといってもいいくらいです。インド彫刻は、仏教やヒンズー教の思想をパノラミックに描いているために、世界観を垣間見ることができて異国情緒満点です。中国の美術や中央アジアの陶磁器って、あまり異国感がないですからね。狭いながらも庭園もあり、落ち着いた時間を過ごすことができますよ。

http://www.matsuoka-museum.jp/