【bjリーグ】東京-高松・結果は実力の差

東京アパッチのチーム状態から考えたら、高松ファイブアローズに勝てる力はないとは思ったものの、攻撃の中心選手「ヘリコプター」ことジョン・ハンフリーが負傷から復帰したということもあって有明コロシアムで観戦してきました。ホーム最終戦だけに、来季に向けたチームの状況も確認できればという思いでした。

試合内容は、予想通り。まだ本調子ではないヘリコも、厳しいマークに遭って調子を落としている青木康平もシュートタッチが悪く、決めるべきショットが決まりません。幸い、高松もラシード・スパークスが足首をひねって途中退場し影響なのか、後半に来てペースが落ちます。一時は3点差にまで迫った東京ですが、ここでもミスからあっさり流れを逃してしまうと、最後のホームゲームを飾る派手なプレーを見せることすらできずに敗れました。まだ大阪とのアウェイが2戦残っているとはいえ、目標を失ったチームはもはや終戦状態です。

今季の低迷は、日本人選手の入替がなかったために、戦力の上積みがまったくなかったこと。仲摩と青木康平は成長しましたが、期待された仲西や勝又は去年並みのパフォーマンスすら発揮できませんでした。もうひとつは、戦術を無視した外国人の補強。リバウンドが取れないという昨年のウィークポイントを克服しようと200cm超の選手を3人とるも、2人はあっという間に契約解除。昨季は仙台でセンターとしてベスト5に選出されたマイケル・ジャクソンも、ジョー・ブライアントのポジションを固定しない戦術にははまらず、最後まで自分のすべきことを見出せないままだったように思います。

アメリカで女子チームの監督も同時にこなしているジョー・ブライアントとの契約はまだ残っていますが、彼を切らない限り東京は変われないでしょう。コービー・ブライアントの父親という大衆受けを捨てても、もっとオーソドックスな形でチームを強化できるヘッドコーチが必要です。そして、もし彼を残すのであれば、チームはもっと彼の戦術にはまる補強を行う必要があります。ワイルド&ワイズというチームカラーは捨てて欲しくないけど、勝てる見込みのないチームを見る苦痛からは解放してもらわないと…