【外資の英語】本社からの電話

昨日、部下と打ち合わせをしているときに、代表番号にかかってきた電話が転送されてきて「本社のクレアさん(仮名)からです」と言われました。確かに、それはアメリカ本社の人事部長の名前なのですが、僕の直通ではなく代表にかかってきたのが怪しいので、ちょっと身構えて応対。

"Hi, Clair! This is T speaking.(やあ、クレア。Tです)"
"Ah Mr.T, are you a head of HR?(ああ、Tさん。あなたが人事の責任者?)"

賢明な方はすでにお気づきでしょうが、本社の人事部長が各国の組織体制を把握してないわけがないよね。この時点で、もう偽者だと発覚したので、そのことを追求するとあっさり電話は切れました。この手の電話は多いけど、たいていACCJアメリカ商工会議所)や業界団体を名乗ることが多く、本社のトップの実名を騙るケースは珍しいです。

たまたま今日はtelephone conferenceがあったので、そのときに各国の人事担当者にこの話を紹介して、注意をうながしておきました。クレア(仮名)本人にもメールしておいたら、

"How very odd. I know exactly who you are.(それはおかしな話ね。私なら、あなたが誰だかちゃんとわかってるのに)"と返事が来ました。日本人は、普段強気な人でも英語の電話には弱腰になることが多いから、個人情報を仕入れようとする輩には狙い目なんでしょうね…