【グラミー賞】ディキシー・チックス圧勝!

メアリーJブライジが「最優秀R&Bアルバム賞」と「最優秀女性R&Bボーカル賞」を獲得して始まった第49回グラミー賞でしたが、流れを持っていったのはディキシー・チックスでしたね。カントリーテイストの楽曲はなかなか日本では受け容れにくいものがあるけど、アメリカ人にとっては演歌みたいなものですから、このような結果もあり得るのでしょう。

「最優秀ポップボーカル賞」を受賞したジョン・メイヤーがとまどった表情を見せながらプレゼンターの背後から登場したシーンや、オーケストラをバックに伸びのあるボーカルを披露したメアリーJブライジも印象的でした。僕がバックストリートボーイズを知ったのも、実は数年前のグラミー。今回の収穫はジョン・メイヤーになりそうです。

ただ、気になったのは会場の音声がうまく機能していない感じが窺えたことです。ジャスティン・ティンバーレイクが若手シンガーとのコラボの途中でモニターのイヤフォンを外していたり、ジェイムズ・ブラントの演奏中にハウリングが何回も入ったり、そしてメアリーJブライジやフィリップ・ベイリーとコラボした際のリュダクリスのラップが微妙にズレていたように聞こえたり… 会場のステイプルズ・センターは9月にアイスホッケーの試合を観戦した場所なので、館内や周囲の雰囲気を想像することができて、楽しみが広がりましたが、この音響問題は実際どうだったのでしょうか。

終盤に登場したレッチリことレッド・ホット・チリ・ペッパーズは、かなりおとなしめな演奏でしたが、やはり雰囲気に合わせたのでしょうか。「最優秀ロックアルバム賞」受賞のスピーチでは、とてもまじめに礼儀正しく話していたのに、通訳がフランクな日本語に訳していたのがちょっと不満です。

"You're Beautiful"のジェイムス・ブラントに期待していたのですが、彼もメアリーJブライジも、ディキシー・チックスの勢いには勝てませんでしたね。