【スーパーボウル】コルツ堅実な勝利

全米の注目を独占する一大イベント・アメリカンフットボールの頂点を決めるスーパーボウルが、マイアミで開催されました。今年の国歌斉唱はビリー・ジョエルでしたが、ジャジーでもなんでもないキーボードを叩きながら米国国歌を歌うビリーは、なんとなく場違いな印象がありました。この日のマイアミはかなり雨が強く、引いたテレビカメラの映像では選手が霞むくらいの状況。キャッチミスからのターンオーバーも多く、選手やコーチもやりづらい展開だったことでしょう。

ゲームは、シカゴ・ベアーズがいきなりキックオフリターンからそのままタッチダウンという劇的な始まりで、これはスーパーボウル史上初だそうです。その後、すぐにインディアナポリス・コルツタッチダウンを返すものの、トライ・フォー・ポイントを外して怪しい雲行きに。しかし、コルツはQBマニングが堅実にファーストダウンを取りに行き、必要なところでFGを決めたのが後々効いてきます。

接戦にとどめを刺したのは、インターセプトからコルツのヘイデンが決めたリターン・タッチダウン。シカゴはヘイデンの足がタッチラインを踏んだとチャレンジしましたが、認められずに大勢は決しました。MVPに「プレーオフでは活躍できない」と言われてプレッシャーを感じていたであろうマニングが選ばれたことには文句はないけど、ペイトリオッツに引導を渡したRBアダイがこの日も着実なプレーでヤードを獲得したことも忘れないで欲しいです。

ハーフタイムにはプリンスのステージがありましたが、プリンスってあんなにフツウの音だったっけ? もっととんがった印象だったのですが、年とともにアクが抜けたのでしょうか。NHKの中継では、最初の曲で思い切り音と映像がずれていたのですが、放送局サイドのトラブルだったようです。こんな雨の勝利では、優勝コーチの洗礼であるゲータレード・シャワーも意味がなかったでしょうね…