【東レ・パンパシ】ヒンギスvsシャラポワ

復活した女王マルチナ・ヒンギス対ロシアの妖精マリア・シャラポワという屈指の好カードとなった東レ・パンパシフィックオープンの準決勝。前売りは早々に売り切れていたので、ダメモトで当日券の立ち見狙いで東京体育館に行ってみました。試合開始直前だったにも関わらず、西スタンドの立ち見が取れ、立って見るのは疲れたけど、悪くないアングルでゲームを観戦することができました。

最初のゲームはヒンギスのサービスで、不気味なほど静かな立ち上がり。第2ゲームあたりから、ヒンギスサービスゲームは頭脳戦、シャラポワのサービスはハードヒットの応酬という展開で、お互いサービスキープが続く。シャラポワのあの鳥のような声(僕には、ウルトラセブンに出てくる「ギエロン星獣」を思わせます^^;)が、だんだんと大きくなってきます。ヒンギスサービスゲームが割とあっさり決まるのに比べ、シャラポワのサービスはもつれはじめ、第8ゲームでついにヒンギスがブレイク。ブレイクポイントをネットインで奪うという劇的な展開から、第9ゲームはセットポイントを含む2本のエースを決めて第1セットを先取。スタンドからかかる応援の声は、3対1でヒンギス優勢でした。

第2セットは、もつれた第1ゲームをシャラポワがキープしたものの第3ゲームでブレイクを許すと、続く第4ゲームがラブゲームでヒンギスのキープ。さらに第5ゲームも、シャラポワに左に振られたヒンギスの必死のリターンがダウン・ザ・ラインで抜け、またブレイク。そのまま押し切ったヒンギスの快勝でした。パワーヒッター全盛の最近の女子ツアーにおいては、ヒンギスの頭脳的で正確なプレーは新鮮。アクが抜けてテニスを楽しんでいる表情のヒンギスに、拍手を送ってきました。