【小説】1986年のリクルートスーツ

就職活動を題材にした小説の連載をはじめました。全2~3回の予定で、いつものように短編です。結構、ブロガーの中にも「就活中/後」の方もいるみたいですが、僕の時代にか「就活」なんて言葉すらなかったし、もっと学生の立場が強かったような気がします。

ストーリーはフィクションですが、当時のリクルート事情を背景にした大学生の日常を描いていきますので、現在と比べてみるのもおもしろいかも。下記のリンクから、僕のホームページにぜひお越しくださいね!

http://homepage3.nifty.com/tata

(冒頭の部分をちょっとだけ紹介)1986年には、まだ「就活」という略語は存在していなかったし、インターネットを利用する学生も会社も皆無だった。僕たちは普通に、そして自然に「就職活動」という単語を使っていたし、別にそれで何の不自由も感じてはいなかった。大学3年生の間に、資料請求はがきの綴じこまれた分厚い資料が何冊も自宅に届けられた。今から思えば、個人情報は自由に堂々と流通していたということなのだろう。大学4年になった頃から、僕たちはリクルーターと呼ばれる大学のOBにコンタクトをとり始め、それがすなわち就職活動のキックオフだった。