【Meet Your Art Festival】大小島真木のクジラ

天王洲アイルで11/6~9に開催されたMYAFですが、金曜日はマーケットのみの開催。3連休の最終日に何とか時間を作り、雨の中を出掛けました。お目当ては大小島真木の作品で、クジラを扱った「胎海」「鯨の目」。この作品に限らず彼女が制作するクジラには、どことなく儚げで、それでいて尊大な存在感があるのです。

メイン会場となった寺田倉庫G1ビルの展示は、ロジカルさを求めるような小難しい作品が並ぶ中、やはり大小島のクジラは感性にストレートに訴えてくるものがあります。コンクリート打ちっぱなしの倉庫で泳ぐクジラは、いろいろなものを象徴しながらも、理屈の押しつけでないところが魅力的でした。

そして、下の画像は「鯨の目」のクローズアップ。目まぐるしく流れる映像の中心に置かれた目が世界を見ている様子が描かれているように思います。

今年の春に沖縄で開催された「やんばる芸術祭」にも出展していたようですが、沖縄でのクジラは、また違った意味と雰囲気を纏いそう。その意味では、天王洲アイルでの展示は、東京湾を遡ってしまった迷いクジラの姿なのかもしれません。