平壌で日本戦は可能か?

連敗でイランをホームに迎えた北朝鮮は絶望的な3敗めを喫してしまったが、それ以上に考えるべきなのは、あのスタジアムで日本戦など開催できるのかということである。

試合開始が10分以上遅れた理由は、にわかには信じ難い。バックスタンド側のトラック部分に立ち見の観客が大量にいたのである。マッチコミッショナーと審判団が協議して、その場所から排除したのは当然の措置である。観客の暴徒化という警備上の理由で、ホームとアウェイのサポーターの間に緩衝エリアとして空席を設けるような国際試合で、選手のすぐ近くに観客がいたらどうなるだろう。試合開始のタイミングまで問題にしなかった協会や審判団が不思議だ。

そして、試合終了間際の北朝鮮選手の審判への暴行と、観客が副審に向かって物を投げ入れた行為。これらをFIFAあるいはAFCは、どう見るのだろう。勝ち点計算より以前に、選手のことを考えなければならない問題であると僕は思う。