アイスホッケーの未来

壮大な試み、アイスホッケーアジアリーグはコクドの優勝で幕を閉じた。日本リーグが維持できない状況での窮余の策ともとれたが、ロシアを含む極東地区でのリーグ編成は他のスポーツのモデルになるかもしれない。サッカーでもA3カップがあるが、こちらは試合数を増やして儲けようという意識が強いように思う。一方、アイスホッケーは、こうしないとリーグとしてのレベルにならないのだ。

世界のアイスホッケーにおいて、稼げる土地は北米に集中している。それなのにNHLはついに今季、ゲームを行うことができなかった。リーグが運営されなければ選手はレベルアップできないし、つまりは競技が衰退してしまう。そんな瀬戸際にあるアイスホッケーだが、まだまだそのおもしろさを広めるマーケティングは十分ではないように思える。長野オリンピックの際には、カナダを中心に二世などの選手が日本に帰化した。藤田、桑原、ユール、芋生・・・日本代表としてオーストリアペナルティショット戦の末に破って勝利をもぎとったメンバーだ。日本のスポーツ振興のために帰化を勧めておきながら、景気が悪くなったからリーグも解散では、彼らに会わせる顔がない。

日光バックスのような草の根の取り組みをもっと広げ、頭と足を使えばいくらでも手は打てるような気がしている。