【全日本フィギュア】世界選手権代表は?

フジ地上波の放送が終了した時点では、「1時間後に発表」という情報だけに留まっている世界選手権に派遣する代表選手の選考。優勝した宇野は足の負傷が影響しないという本人のインタビューもあったので確定として、羽生をどうするのかに興味が集まる。田中刑事友野一希も安定した力は発揮できていないだけに、羽生が不在では3枠確保が厳しくなってしまう。異論や反発はありながらも、羽生を入れておくしかないだろう。

四大陸は若い友野を入れるだろうし、ここであえて髙橋大輔を選抜することはないのではないか。女子は駒が多くてうれしい悲鳴だろうが、男子は選択肢がなさすぎて今後の展開にも暗雲が垂れ込める。ジュニアの島田高志郎や山本草太あたりに、もう一皮むけてもらわないと厳しいだろう。その意味でも、2位に入った髙橋の「マジ?」という発言と表情には、自分を抜く若手がいないことへの不満ということではないかと感じる。

ペアとアイスダンスは、そもそも層が圧倒的に薄い。ここまでフィギュアスケートに集客力のあるマーケットは珍しいにも関わらず、十分な底上げにつなげられないのは、協会の問題ではないかと思う。バレーボールが低迷して久しいが、同じ道をフィギュアスケートには辿って欲しくない。