フィギュアスケートの全日本選手権、女子シングルは坂本花織が劇的な逆転で制した。宮原知子は終盤のフリップでミスを犯したことが響いた。全般的に得点が伸びやすい全日本だからこそ、GOEがつきにくい宮原にとってこのひとつのミスが痛かったと言えるだろう。紀平梨花がショートでトリプルアクセルを失敗しながらも宮原の上に行き、坂本もシーズンベストを大きく上回ったからだ。
それにしても女子シングルは激戦。三原舞依も高い得点を残し、ケガの影響で伸び悩んだ樋口新葉もいるので、ロシアには及ばないものの層の厚さは誇れるレベルにある。トリプルアクセルを跳んだ横井ゆは菜や細田采花もインパクトを残しており、メディアが過度に報道していた本田真凜を話題にするのは、かなり難しい状況だと思われる。
明日は男子シングル。羽生が欠場し宇野も負傷の影響がある中、髙橋大輔が目立ってしまうのは哀しいところだ。若手の追い上げがあまり感じられない中、インタビューでの受け応えも十分すぎる島田高志郎に期待したいところだ。
