【人事の話】残業する人は偉い?

いわゆる「働き方改革」の話題の中では、ワーク・ライフ・バランスを取ること、つまりは早く仕事を切り上げることが善とされます。これに対して旧来の価値観では、長く働く人が会社思いの良い社員という見方でしょう。僕自身は、新卒で社会に出たときから、短い時間に集中して仕事をこなすようにしていたので、長時間労働を強いられた経験はほとんどありません。

長時間労働が善でないなら、何が善なのか。僕の答えは、仕事へのコミットメントです。自分の仕事に深くコミットするからこそ長時間働くという人もいるでしょうし、僕のように集中して取り組むとか、課題を見つけて自発的に改善するということもあるでしょう。与えられた仕事以外の枠を超えてチームのために貢献するのも、コミットメントだと言えます。

アウトプット、つまり結果が伴えばベストなのでしょうが、事の成否を分けるのは外部環境にもよります。だから、プロセスで評価する仕組みも担保しておかないと、運のよい人が善になってしまうんですよね。