【京博】池大雅展

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京都国立博物館で始まった池大雅の特別展へ、初日の朝に出掛けてきました。大雅のアプローチは多彩ですが、中国の伝統的な技法を随所に感じさせます。正統を学びながら、それを自身の画風に昇華させているあたりが、彼の才能なのでしょうね。書からの知識も含め、好奇心に従って得た知識によってアーティストとしての力を開花させているように感じました。

そんな知識の吸収過程を、彼は「勉強」とは捉えていなかったのではないかと思います。興味があることを調べて、それを自分のものにして組み合わせる。そのプロセスはストイックな勉強ではなく、楽しめるエンタテインメントだったのではないでしょうか。そんな雰囲気が、彼の作品には表れているのです。

この展覧会では、ガラス面に解説を貼るという試みをしています。空いているのであれば字も大きく読みやすいのですが、混んでくると遠目には作品と解説が重なってしまってかなり見づらいのではないかと思います。