【アイスホッケー女子】スウェーデン戦

本当にもったいないゲームだった。ブルーラインを越えてからの攻めは多彩で、厚みも十分にあった。得点シーンは床秦留可のバックショットからの流れで久保が放ったショットを、クリーズ裏を回った浮田が詰めたもの。かなりハイレベルな攻撃だったといえるだろう。シュート数でもスウェーデンを上回り、長野オリンピック当時のスピード感のないアイスホッケーからは格段に進歩していた。

しかし、自陣ブルーライン付近でのパスミスの多さはいただけない。2失点目も、このあたりのミスを突かれたもの。特に鈴木からのパスを、相手に引っ掛けられる場面が多かったように思う。スウェーデンのチェックが速かったということでもあるのだが、自陣からのビルドアップに手間取っていてはチャンスは生まれない。パワープレイの状況でも、相手の速いチェックに苦しんでいた。

ゴーリー藤本菜の出来は悪くなかったが、いきなり肩口を抜かれてはどうしようもない。逆にスウェーデンゴーリーは顔面でセーブするシーンもあり、反応という意味ではレベルの違いを見せつけた。初戦を落としてオリンピック未勝利が続くスマイルジャパンだが、この出来ならば1勝と言わず結果を残すことはできるはずだ。