【ピョンチャン2018】開会式

極寒、厳寒というイメージがすっかり先行してしまったピョンチャンオリンピックが開幕した。開会式はお祭りムードの中、開催国の文化に触れる機会なのだが、パフォーマンスの内容は新たな韓国文化の発見にはつながらず、盛り上がりに欠いた印象だ。参加する選手の数も多くはなかったが、あれだけ長い時間にわたり映像に頼り、主役のはずの選手には関連しない展開となってしまうのは厳しい。

一番の見せ場はキム・ヨナの聖火台への点火で、これはそれなりに見応えがあった。ただ、その前段として政治色の強いパートが気になったし、さらにはあの気象条件の中であの高度でスケートを滑らせるのは酷ともいえる。諸条件の制約の中では致し方ない構成なのだとは思うが、これから開催地に手を挙げる都市にとってもハードルの高さを感じたのではないだろうか。

いずれにしても、主役は選手たち。すでに一部競技は始まっているが、最高のパフォーマンスが発揮できるように、余計なストレスを感じさせないで競技に専念させてあげてもらいたいものだ。