フランスの2勝1敗で迎えたデビスカップ決勝の3日目は、まずツォンガとゴファンの一戦。今の状況では明らかにゴファンの方が格上だが、ツォンガも持ち前のサーブで喰らいついた。ファーストセットはツォンガがもう一歩でブレークできそうなゲームが続くが、ここぞという場面でゴファンの巧みなショットが深いところに決まる。タイブレークでゴファンが取った時点で、Rubber4はゴファンのものだった。
そして、続くRubber5はプイユとダルシーが対戦。こちらは、ダルシーが徐々になす術がなくなってゆくくらいの一方的な展開となった。盛り上がっていたヤニック・ノアも、優勝が目の前に近づくにつれて騒げなくなり、静かにその時を待っていた。これだけ薄氷の展開ならば、それを乗り越えてつかむ勝利は格別なはずだ。