【サマソニ】土曜日に参戦

僕のサマソニ2017は、「LANY」から。まったくノーマークだったバンドだが、幕張メッセに着いて最初に聞こえてきた音がいい感じだったので、誘われるようにソニックステージに向かったのだった。LAのバンドであるLANYはギターとキーボードのリフが印象的で、ちょっとクセがあるものの、だからこそ中毒性いがあるとも言える。オルタナらしい気負わない感じの演奏が心地よかった。

そのままソニックに残って「Declan Mckenna」。19歳の若手シンガーで、楽曲はそれなりに味わいのあるものなのだが、音のバランスとアレンジが酷すぎた。せっかく伸びのあるボーカルを聴かせているのに、音色に何の工夫もないシンセの単純な和音が耳について、ボーカルに集中できない。リズム隊の音も大きすぎた。これでは若い才能をつぶしてしまいかねない。

途中でガーデンステージに移動して「NakamuraEmi」。サウンドチェックの時点でソウルフルで声量ある歌声を聴かせてくれたので、リトルナップのコーヒーを飲みながらすでに幸せな気分に浸っていた。基本はラップなのだが、そこに籠められたメッセージに圧倒される。言葉遊びのラップとは一線を画していて、彼女の価値観を正面から受け止めることになる。今日は幕張に向かう途中に読んでいた「BLUE GIANT SUPREME」の影響で「ミュージシャンの思いを受け止めよう」という気持ちになっていたこともあって、ちょっと重すぎるくらいの量を受信してしまったようだ。

メッセに戻って「ZARA LARSSON」を途中から。声量もテクニックもありビジュアルの資質もあるのだが、まだ表現の仕方は模索中のようだ。ショーとしての要素が薄く、ステージ上の動きやMCが稚拙。ここを補強してマドンナやガガとは言わないが、せめてカーリー・レイ・ジェプセンくらいのエンタメに仕上げないと、飽きられてしまうように思う。

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その後は「きゃりーぱみゅぱみゅ×中田ヤスタカ」を目指すも入場規制で挫折し、結局「エレファントカシマシ」。エレカシは宮本が最初から全開で、これまたメッセージたっぷりのステージを見せてくれた。喉の状態があまりよくないようだったが、それでも聞き苦しくない程度には聴かせてくれたので、さすがのプロフェッショナリズムだ。

そして、かなり期待して「TRF」へ。最初の2曲はYU-KIが音を外しまくっていて、これは選択ミスだったかと後悔しかけていた。しかし、「今日は暑いから、これやります」というMCで期待MAXになった中で始まった「寒い夜だから…」で一気にヒートアップすると、そこから「BOY MEETS GIRL」~「CRAZY GONNA CRAZY」~「EZ Do Dance」で大興奮の中、ラストは「survival dAance」。すっかりお腹いっぱいになって帰路についた。本当は「Black Eyed Peas」がお目当てだったのだが、振り出した雨と長時間スタンディングの影響で、体力が残っていなかったのだ。