【映画】A Film about Coffee

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渋谷のコーヒースタンド「The Local」では今日と明日の計10回、コーヒーをテーマにした映画「A Film about Coffee」の上映会が開催されています。11時からの1回目に参加しましたが、観客は3人だけでゆったりと落ち着いた雰囲気で鑑賞できて、すっかり寛ぎました。

穿った見方をすれば、プレミアムコーヒーが高価であることの説明、あるいは言い訳とも取れる内容なのですが、それはすなわち「自分が飲んでいるコーヒーは、何に対して対価を支払っているか」を見つめ直すことができるということで、コーヒーを五感だけでなく右脳でも左脳でも味わうことができるようになる気がしました。コーヒー好きの人には、ぜひ見てほしい作品です。

ルワンダでのコーヒー栽培や洗浄に携わる人たちの場面では、水道がない村まで2kmの道のりを水を運ぶ様子や、歌いながら踊るように足で踏んで発酵状態を確認しつつ粘液を洗い流している光景には驚かされます。ブルーボトルコーヒーのオーナーであるジェームス・フリーマンやバリスタ王者のケイティ・カージュロと並んで「大坊珈琲店」の大坊勝次やベアポンド・エスプレッソの田中勝幸も登場します。

田中勝幸の言葉はとても刺激的で、プレゼン慣れしているのか印象に残る美しい英語でした。例えば、「エスプレッソは飲み物というよりも、麻薬だ」という発言は、エスプレッソの強烈な味わいが脳内に蘇ってとても共感できます。また、「コーヒーに関わる人はセクシーであるべき(Coffee peaple has to be sexy.)」という言葉を笑顔で語る田中の気持ちは、ストレートに伝わってきました。

「Four Barrel Coffee」のハンドドリップをいただきながらの鑑賞でしたが、スタッフの「最初は酸味が出ないようにしているけど、映画の中盤から楽しめますよ」という言葉通り、時間の経過とともに変化する味わいを楽しめました。