【映画】ANNIE/アニー

スカパーでCMが頻繁に流れるので気になっていた映画版「ANNIE/アニー」を、デルタの機内で見ました。ミュージカル版を現代に置き換えてアニーをアフリカン・アメリカンの少女に、富豪をモバイル企業のCEOという設定に変更しています。

子ども向けの作品だと思えば、ストーリーに無理があることに違和感があっても仕方のないこと。アニーが有名人になったり、拉致される彼女を対向車に乗っている子どもがスマホで撮影してSNSに投稿したりということは、あり得ないですけどね。でも、本作の最大の失敗は、ミュージカル要素が少ないことに尽きます。あれだけ非現実的なストーリーなのですから、歌って踊って劇場空間を作り上げてくれないと見ている方は耐えられないのです。

キャストで目を惹くのは、何と言ってもキャメロン・ディアス。養育費目当てに養女を何人も囲い込む悪女の役を、絶妙の表情で演じています。「メリーに首ったけ」の試写を見たことがありますが、あの頃のキャメロンと比べてしまうと、時の流れは残酷なものだと感じざるを得ませんね。