【横浜美術館】ホイッスラー展

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横浜美術館で開幕したホイッスラー展は、彼らしい静謐さに溢れた展示で世界観に浸ることができます。ホイッスラーは米国マサチューセッツ州で生まれ、ロンドンからパリに移住した画家です。風景も人物も、感情を押し殺したような静寂が包み、人為的な音や動きのない安定した対象を描いているせいか、落ち着いた気分になりますね。

今回の展示は、そんな静けさがよく伝わる構成ではあるのですが、「ジャポニズム」の見せ方だけはわかりにくく感じました。展示されていたホイッスラー作品のせいでもありますが、浮世絵との関連は見出しにくかったように思います。

映像で再現する「ピーコックルーム」も、エピソードの面白さも含めて一見の価値があります。パトロンだったフレデリック・レイランドがホイッスラーの「バラ色と銀色:陶器の国の姫君」を飾る部屋のデザインを建築家に依頼したのですが、ホイッスラーが勝手に主導権を握って改装してしまったそうです。いかにも芸術家っぽい話ですよね!

http://www.jm-whistler.jp/