【大分-栃木】守れば勝てる

アウェイの栃木戦では、早い時間帯に点を取りに行ってカウンターを喰らい自滅した大分。この日はキム・ジョンヒョンを前半のうちに退場で失うという苦しい展開になった。カードコレクターであるジョンヒョンを起用する以上は、メンタル面での指導は必須であったはず。結果的に退場となったことの責任は、監督にあると言えるだろう。

しかし、そんな逆境を大分は跳ね除ける。移籍2試合目の林が同点ゴールを決めた3分後には、ラドンチッチがカウンターから素晴らしい逆転ゴールを放った。やはり大分は、ポゼッションサッカーを捨て、カウンターや放り込みサッカーで勝ち点を積み重ねた方がよいのだろう。まずはしっかり守る。それができなかったグリーンスタジアムの栃木戦では大敗したが、一人少ない状況で守りから入った今日のホームゲームは勝てたではないか。

キム・ジョンヒョンの退場でボランチに下がった為田は守備ではポジショニングはよかったが、ここ一番で戦わない姿勢は相変わらずだ。若いのに無理をせず、無難なプレーに終始していてはもったいない。このようなプレースタイルでは、年代別代表に呼ばれるチャンスも減ってしまうだろう。