【京の冬の旅】聖護院の特別公開

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京都市観光協会が主催する「京の冬の旅」。今年の特別公開の中から、聖護院(しょうごいん)と大聖寺を訪れました。聖護院は京野菜の「聖護院かぶら」でも知られていますが、京都大学の近く、洛東の北の端にある寺院です。山伏で知られる本山修験宗の総本山で、皇室との関わりが深い門跡寺院です。

狩野派の障壁画が見事で、中国風の作品から日本の山水を扱ったものまで題材は幅広く、美術館と違って日本建築の風情の中で鑑賞できるのは贅沢ですね。ちょうど聖護院に到着する少し前から天気が崩れ、風花が舞う天候に。目立ての整った枯山水に白梅が咲き、空には風花という風景は、何とも言えず雰囲気がありました。

拝観料を払う際に係の男性からガイドブックを勧められ、さらには大聖寺の寺宝が素晴らしいことを力説していたので、この後に立ち寄ってみることに。直線距離はそれほどでもないのですが、京阪の神宮丸太町から三条京阪烏丸御池と回って今出川までという迂回ルートでした。大聖寺今出川の駅前ですが、通常は拝観できません。狭い堂内を巡ると、明治天皇の遺品が目に飛び込んできました。明治天皇が使っていた椅子や洋装の御所人形が、お寺という純和風な空間に妙にフィットしていたのが不思議でした。

どちらもそれほど有名な寺社ではありませんが、さすが京都。見応えの豊富な特別公開でした。来週末からは花灯路も開催され、その後はいよいよ桜の季節ですね。

http://www.kyokanko.or.jp/huyu2012/index.html