【ニューヨーク旅行記】ハーレムでソウルフード

ハーレムと聞くと、何となく治安が悪そうで二の足を踏んでしまいますが、昔に比べると旅行者が訪れても安心できるようになっているとのことなので訪れてみました。42丁目から地下鉄の急行に乗ったら、あっという間にハーレムの中心部である125丁目に到着します。アフリカンアメリカンが多いのは確かですが、アジア系や白人もそれなりに歩いていましたよ。

ハーレムに立って感じたのは、空の広さ。ミッドタウンと違って高いビルがないので、冬の澄んだ青空がよく見えます。広い空に飛行機雲が伸びている様子は、パリのチュイルリー公園付近の風景と似ていると感じました。平井堅が出演したことのあるアポロシアターの前を通りかかると、思ったよりも近代的な作りだったことに驚きました。

そして僕の目的であった朝食です。8時開店の「シルビアズ」に向かうものの、8:02なのに店の中が暗いまま。しばらくマルコムX通りをうろうろしていると、5分後くらいにネオンに灯が点きました。お店のスタッフは、みんな陽気なアフリカンアメリカン。カウンターに座っていると、通りかかるキッチンやホールのスタッフが「ハイ!」「元気?」と声を掛けてくれます。

僕がオーダーしたのは、フライドチキンにグリッツを添えたもの。グリッツとはトウモロコシの粉のおかゆのようなものですが、これにバターを落としてくれます。フライドチキンの脂っこさがほどよく中和されて、意外に合いました。これは、いわゆる「ソウルフード」。米国南部で奴隷制の時代を起源として生まれた、アフリカンアメリカンの伝統料理です。

http://www.sylviasrestaurant.com/