サンフレッチェにとっては、もったいない試合だった。GK西川を失ったことは、ふたつの意味で大きな損失となる。ひとつは、決勝点となったアブトレイカのゴール。GKのスキル次第では、十分に防ぐことができたはずだ。そしてもうひとつは、交代カードを浪費せざるを得なくなったこと。MF清水の出来からみて、森保監督は山岸の投入を切り札にしたかったはず。しかし、2枚の交代カードを早いタイミングで切ってしまったがために、3枚目のタイミングは難しくなったのだ。
広島の攻撃は悪くなかった。佐藤を中心に何度もアルアハリのDFラインを脅かしていたが、それ以上に素晴らしかったのが中盤だ。青山も森崎和幸も、DFラインからボールを受けた際に単純にDFに戻すことはせず、必ず前を向こうとする。ビルドアップも緻密で、パスの受け手はもらう前に次のプレーを想定していた。大分がJ2に降格してかJ1はあまり見ていないのだが、今季の広島の強さを垣間見た気がした。
これで、準決勝はコリンチャンス－アルアハリとチェルシー－モンテレイ。木曜日のチェルシー－モンテレイを横浜で観戦する予定なので楽しみだが、天気も含めてベストなコンディションで観戦したいものだ。
