JAL405便は、ほぼ定刻にCDGに到着。いつも利用するロワシーバスもすぐ来て、順調にハイアット・パリ・マドレーヌにチェックインできました。そして、バスティーユのオペラ座でパリ・オペラ座バレエ団の公演「シンデレラ」を鑑賞です。席は1階の正面やや左側で、まずまず見やすい席。かなりキャパの大きいハコだけに、客席の迫力はものすごいものがありました。
シンデレラはヌレエフの振り付けなのですが、設定が現代のハリウッドに置き換えられています。3人姉妹の中で疎んじられているシンデレラが、映画プロデューサーに見初められて… という、ちょっと変わった「シンデレラ・ストーリー」なのです。キングコングやリムジンまで登場して、演出としては面白いものの、バレエとして見るには物足りなかったです。森英恵による衣装も、ダンサーの体や筋肉の動きが見えにくいために、バレエには向かないように思いました。
バレエのお約束は、「第1幕でストーリーを追って第2幕で踊りまくって、最後はグラン・パ・ドゥ・ドゥ」ですが、これも踏襲されていないので調子が狂います。それにプロコフィエフの楽曲も、単調かつパッとしないので、機内でよく眠れなかった僕には拷問に近いものでした… でもカーテンコールでは万雷の拍手で、このときばかりは写真撮影も黙認状態でお咎めなしだったのです。