【ラグビーワールドカップ決勝】ニュージーランド-フランス

試合に先立って迫力満点のハカを繰り広げるニュージーランドオールブラックス」。それをカジュアルな雰囲気で肩を組んで見ているフランス「レ・ブルー」。これから始まるワールドカップ決勝という舞台を盛り上げるには十分な演出だったように思います。

そして試合が始まり、一進一退ながらお互いの特徴が出た展開に。縦へ進むパワーの見せつけるニュージーランドは、しかしキックが決まらずにもどかしさが伝わってきました。それでも15分にフランスのバックス陣のぽっかり空いた穴にプロップのウッドコックが飛び込んでトライ。コンバージョンはまたしても決まらず、5-0のまま前半を終えます。すでに両チームともスタンドオフが負傷交代し、後半は波乱の予感もありました。

フランスも内容は悪くなかった。タックルを受けて倒されても体をうまく使ってつなげるし、パスワークも非常にクレバーなものでした。PGで8-0とされたものの、フランカーもデュソトワールがゴールポスト真下にトライを返し、コンバージョンも決まって1点差。その後はモールやラックでの不要なファウルが少なかったこともあって、決定機は訪れませんでした。ロースコアゲームでしたが、内容は実に面白く、見どころの多い決勝戦でした。