【映画】ソーシャル・ネットワーク

この作品も、JALの機内で鑑賞したものです。アカデミー賞にもノミネートされていただけあって、内容的に充実しているのだろうと思っていましたが、その意味では期待外れでした。僕も利用しているFacebookの創業物語として、マーク・ザッカーバーグを中心としてストーリーは展開します。しかし、訴訟での証言を軸として話が進められるので、何となく落ち着かないというか、居心地の悪さを感じてしまうのです。

映画として面白いのは、ザッカーバーグの訴訟相手となる双子のウィンクルボス兄弟。一人の俳優の顔を、本人と別人の体に乗せた形の映像にするという手法を用いています。また、シンガーのジャスティン・ティンバーレイクがIT成金から身を持ち崩すショーン・パーカーを演じていることも、興味を惹かれます。

時事問題の知識として見るには意味がありそうですが、映画として見応えがあるかどうかについては別問題。もっと別の描き方があったのではないかという思いがあります。また、アカデミー賞などであれほどまでに話題になったのは、プロモーション戦略として別の力学が働いたのではないかと邪推してみたくもなります。全体的に台詞が早口なので、その点もノン・ネイティブの日本人には敷居が高いのでしょう。ちなみに5/25にDVDが発売される予定です。

http://bd-dvd.sonypictures.jp/thesocialnetwork/