【パリ旅行記】美術館ピナコテーク

ピナコテーク(Pinacoteque de Paris)は、日本のガイドブックにはほとんど掲載されていない小さな美術館です。今回の旅行にあたり情報を仕入れるために購入した雑誌「Figaro」5月号に、「地元の人が並んでいて入りにくいが、見応えのある展示」という内容の記事があったので気になっていました。ロケーションも、宿泊先のハイアットから徒歩3分程度のマドレーヌ寺院前にあるので、リヨンからの帰りに立ち寄ってみることにしました。

開催中の展覧会は「エルミタージュ美術館 ロマノフ王朝帝国美術館の誕生」でした。いかにもロシアらしい遠景の風景画や肖像画が並ぶ中、レンブラントの作品もありました。しかし、それ以上に面白かったのは今年から新設されたらしい常設展示です。印象派、フランドルなどの時代でまとめるのではなく、描かれている対象によって括っているそうです。僕の好きな画家もモネからブラック、ロスコまで幅広く揃っています。

こちらはいわゆる私立の美術館。LA郊外パサデナノートン・サイモン美術館やNYのフリック・コレクションにも共通しますが、センスのよいコレクションをゆったりと鑑賞することができます。そしてもうひとつの特徴は警備がしっかりしていること。アルバイトかボランティアという感じの監視員ではなく、ガードマンのような制服を着たいかついお兄さんたちが要所要所に立っています。それがまた、上流階級的な雰囲気を醸し出してくれますよ。

http://www.pinacotheque.com/