【金沢文庫】運慶の迫力

この週末は建築か仏像でも鑑賞したいと思っていたところ、+++ Mature Life +++ ~心豊かに暮らしたい~のさちこさん(自称・仏ヲタ^^;)がこの展覧会を紹介していたので、迷わず金沢文庫へ!

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京浜急行金沢文庫駅から細い道を約15分の徒歩で、まずは称名寺に辿り着きました。こちらはあまり有名ではないものの、太鼓橋や庭園が素晴らしく、横浜市内というよりは京都か鎌倉のような落ち着いた雰囲気を味わえます。このお寺の脇にあるトンネルを越えた先に、鎌倉時代北条実時が設立した文庫跡に神奈川県が文化施設として建設した「金沢文庫」があります。

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こちらで開催されているのが、「神奈川県立金沢文庫80年特別展 運慶-中世密教鎌倉幕府-」。展示数があまり多くないので、入場料800円の元が取れたかどうかは微妙ですが、運慶作の仏像の迫力には満足させられます。

まず登場するのは国宝の「大日如来坐像」で、こちらは奈良・円成寺所蔵のものです。小柄なのに、表情や筋肉の描写に秘められたパワーが感じられますね。「厨子大日如来坐像」は、大日如来厨子からお出ましになっていて見やすいのですが、空っぽの厨子は寂しい感じもします。そして、僕が一番惹かれたのは神奈川・浄楽寺の「毘沙門天立像」と「不動明王立像」。どちらも重要文化財で、2月27日(日)までで入れ替えになる予定です。お召し物のファブリック感や表情などがとても精密に描かれている反面、足の指などはあまり丹精込めた感じではないあたりが面白いですね。

帰りは海の公園まで歩き、シーサイドラインに乗車してみました。「ゆりかもめ」に似た感じですが、ロングシートになっています。空いていたせいか、団体の乗客が向かい合わせのシートに座って会話しているのが、妙に耳につきました。速度も速くないので、あまり移動手段としては快適ではないようです。