#工芸

【東京ステーションギャラリー】ルート・ブリュック展

工芸中心のようだったので、あまり興味を持っていなかったのですが、友人がFacebookで紹介しているのを見て行ってみたくなりました。東京ステーションギャラリーのルート・ブリュック展はロシア正教的とも北欧的ともいえるデザインで、とてもスタイリッシュ…

【国立西洋美術館】ミケランジェロ展

国立西洋美術館で開催されている「ミケランジェロ 理想の身体」展を訪れました。彫刻のポーズは、描きたい筋肉を最も美しく描くべく決められるのだと感じると同時に、フィギュアの足のラインで萌えるからと希望職種を語っていたかつての新卒の気持ちがわかっ…

【東京オペラシティギャラリー】イサム・ノグチ展

西新宿の東京オペラシティギャラリーで、イサム・ノグチ展 ―彫刻から身体、庭へ― を鑑賞しました。イサム・ノグチは日本人の父と米国人の母を持ち、ロサンゼルスで生まれて日本やパリ、ニューヨークで活動したアーティストです。 イサム・ノグチの造形は写実…

【東京国立博物館】縄文展

東京国立博物館平成館で開催されている「縄文展」で感じたのは業界ネタになってしまうのですが、「遮光器土偶の遮光器とは、デカ目強調し過ぎた盛れ過ぎの造形なのではないか」ということでした。まさにプリクラの原型ではないかということなのです。 他の土…

【東京都庭園美術館】ブラジル先住民の椅子展

東京都庭園美術館の「ブラジル先住民の椅子」展は、訪れた人の評価が高かったので気になっていました。とてもプリミティブな作品群ですが、温かみや生活感が窺われて、懐かしいような不思議な気分にさせられるのです。微妙な表情の違いや眼、歯など細部のこ…

【パナ汐留ミュージアム】ブラック展

パナソニック汐留ミュージアムで開催されているジョルジュ・ブラック展は、絵画ではなく「メタモルフォーシス」というジュエリーや立体の作品が中心の展覧会。事前に情報を得ていたからよかったけれど、知らずに訪れていたら物足りなく感じたことでしょう。…

【トーハク】仁和寺展/アラビア展

トーハクこと東京国立博物館を訪れ、平成館で開催されている「仁和寺と御室派のみほとけ」と表慶館の「アラビアの道―サウジアラビア王国の至宝」を鑑賞しました。画像は仁和寺の観音堂を再現している第2会場ですが、ここだけ写真撮影が可能です。来場者でご…

【東京都庭園美術館】装飾は流転する

白金台の東京都庭園美術館で開催されている展覧会「装飾は流転する」を訪れました。英語のタイトルは"Decoration never dies, anyway"で、こちらの方がセンセーショナルで企画者の強い意志を感じます。旧朝香宮邸のアールデコ建築に散りばめられたコンテンポ…

【損保ジャパン日本興亜美術館】デンマーク・デザイン展

西新宿にある東郷青児記念・損保ジャパン日本興亜美術館のデンマーク・デザイン展で感じたのは、シンプルで華美ではないけれど、しっかりと自己主張するデンマークらしさでした。以前、コペンハーゲンから空港経由でスウェーデンのマルメまで行く電車に乗っ…

【東京国立博物館】運慶展

行列必至の運慶展ですが、自称「仏オタク」さちこさんの情報で10月15日に日曜美術館で取り上げられる前がチャンスと知り、Twitter情報で14時現在待ち時間ゼロだったので急遽トーハクへ向かいました。 運慶が表現したかったのは、動きなのだと思います。木彫…

【台湾旅行記】故宮博物院

あまり時間が取れなかったので駆け足ではありましたが、國立故宮博物院を訪れることができました。アートというよりは財宝という印象でしたが、コンテンポラリーなインスタレーションもあって、思ったよりも楽しめました。目玉の「白菜」は思ったより小さか…

【国立新美術館】ジャコメッティ展

国立新美術館のジャコメッティ展では、ジャコメッティのあの細長い造形に籠められた思いを探りたいと思っていました。そして、自分なりの答えは見出せたと思います。ジャコメッティはキュビズムのアプローチを立体に持ち込んで分解的なパースペクティブを示…

【松濤美術館】クエイ兄弟展

渋谷区立松濤美術館で、クエイ兄弟の展覧会「ファントム・ミュージアム」が開催されています。2階の第1会場に展示されている絵画やポスターはエキセントリックで不安を描写したような作品が続きますが、第2会場に展示された舞台装置やデコールは独特の世界観…

【西武ギャラリー】スティグ・リンドベリ展

子どもの頃に見覚えのある西武百貨店の包装紙をデザインしたスティグ・リンドベリ。池袋西武の西武ギャラリーで彼の生誕100周年記念の展覧会が、今日開幕しました。テキスタイルや陶器を中心に、立体の工芸もあって非常に多彩です。いかにも北欧らしいデザイ…

【MIHO MUSEUM】山上のギャラリー

京都から、一度訪れてみたかったMIHO MUSEUMに向かいました。ここは宗教団体の施設のようですが、美術館としては上質です。JR琵琶湖線の石山駅からバスで50分と「秘境」ともいえるロケーションで、美術館というより天界のような場所なのです。バスが着くレ…

【朝倉彫塑館】屋上からの風景

長期にわたる保存工事を終え、一昨年にリオープンした日暮里の朝倉彫塑館。僕にとってはこれが、10年ぶり2回目の訪問となりました。朝倉文夫は大分出身で、彫像や塑像を手掛けたアーティスト。その彼のアトリエと住居を利用して作品を展示しています。 朝倉…

【神奈川県民ホールギャラリー】根源的暴力

中華街から三ツ沢に向かう途中で神奈川県民ホールギャラリーに立ち寄り、鴻池朋子展「根源的暴力」を鑑賞しました。友人がFacebookで「いいね!」をしていた記事から興味を持ったのですが、立体にインスタレーション、テキストを組み合わせた展示でメッセー…

【東京国立博物館】始皇帝と兵馬俑展

東京国立博物館の「始皇帝と兵馬俑展」では、発掘現場の模型を写真撮影できるとのことで、さっそく出掛けてきました。秦の製陶技術の素晴らしさを感じるとともに、これを作り上げるために投入したリソースの量に思いを馳せると感動させられますね。エジプト…

【サントリー美術館】曜変天目茶碗

サントリー美術館の「藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美」を鑑賞しました。僕は陶磁器を見る目がないので、それほど興味がないのですが、ecoさんのブログ記事を読んで訪れたくなりました。 藤田美術館は大阪城北詰駅の近くにあって、明治期の実業…

【そごう美術館】円空・木喰展

仕事で横浜に来たついでに、そごう美術館の「円空・木喰展」に立ち寄りました。円空も木喰も、これだけの作品を集めたられたことは素晴らしいけれど、率直に言うと「ただ並べてあるだけ」で文脈がまったく感じられなかったのは残念でした。 円空と言えば、素…

【東京国立博物館】みちのくの仏像展

上野公園の東京国立博物館で開催されている「みちのくの仏像」展を訪れました。先入観もあるとは思うけれど、仏像の素朴で温かみのある表情はインドや中国ではなく、まさに日本人のそれだと感じました。インドや中国から伝来した仏教が、まさに日本で根づい…

【東京国立博物館】日本国宝展

上野公園の東京国立博物館・平成館で開催されている「日本国宝展」は人気が高く、先週は入場が60分待ちだったので断念していました。この日は朝からの雨で少しは空いているかと思って再訪したところ、待ち時間ゼロで無事に入場できましたが、来場者は多かっ…

【リサ・ラーソン展】プロダクトとアートと

銀座松屋で9/23まで開催されている「北欧の豊かな時間 リサ・ラーソン展」は、思っていた以上に大盛況でした。リサはスウェーデン出身の陶芸可アーティストで、ライオンなどのデフォルメされたデザインのプロダクトで人気がありますが、今回は純粋なアート作…

【東博】台北國立故宮博物院展

東京国立博物館・平成館で「台北 國立故宮博物院 神品至宝」を鑑賞しました。この展覧会は、直前になって名称に「國立」の文字が含まれていないことに台湾側が激怒して、あわや中止かという騒動になったものです。冒頭のメッセージには、英語では「China」と…

【埼玉県立近代美術館】ピカソの陶芸

北浦和の埼玉県立近代美術館で開催されている「ピカソの陶芸」展を訪れました。北浦和公園は、ゴールデンウィークらしく寛いだ人たちが、それぞれに楽しんでいる雰囲気でした。美術館はそれほど混雑しておらず、静かな環境でゆっくり作品を鑑賞できます。 こ…

【シカゴ旅行記】シカゴ現代美術館

シカゴ現代美術館(Museum of Contemporary Art Chicago)にはメジャーなアーティストの作品もそろっているという事前情報だったのですが、実際にはかなりチャレンジングな展示内容でした。メジャーなアーティストが目当てなら、シカゴ美術館の現代美術エリ…

【藝大美術館】興福寺仏頭展

上野の東京藝術大学大学美術館で開催されている「興福寺仏頭展」。僕にとっての目玉は100年間所在が不明になっていた仏頭ではなく、板張りと木彫の十二神将尾でした。僕は子どもの頃から十二神将フリークで、中学の修学旅行で自分の班を無理やり新薬師寺に引…

【神宮外苑】東京デザイナーズウィーク

神宮外苑で開催されている「Tokyo Designers Week」。去年に続いて2回目でしたが、内容がより一層プロダクトに寄ってしまい、商業主義の色が濃くなったように感じました。去年は若冲へのオマージュ作品があってアート的にも見応えのある内容だったのですが、…

【陶芸の森】フランス印象派の陶磁器

「フランス印象派の陶磁器」を鑑賞しに、京都出張のついでに信楽まで足を伸ばしました。草津でJR草津線に乗り換え、貴生川で信楽高原鉄道に。かつて大きな衝突事故のあった路線ですが、いまは慰霊碑があるものの、のどかな田園風景をディーゼルの1両が走り抜…

【東京国立博物館】飛騨の円空

上野の東京国立博物館で「飛騨の円空」展が開催されていますが、平成館ではなく本館の一室での展示でした。思ったよりもこじんまりした展示内容ですが、そこはさすがに円空。存在感のある神仏で、充実感があります。料金も900円なので、まあ妥当な設定ですね…