【東京国立博物館】東大寺展

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昨日上野公園の東京国立博物館で、光明皇后1250年御遠忌記念特別展「東大寺大仏-天平の至宝-」を見てきました。この展覧会は会期が今日までなので、夕方でもかなり混雑していました。「東大寺大仏」という表題ながら、さすがに大仏は移設できません。見どころは彫刻。国宝や重要文化財が、多数展示されていました。

特に目を惹かれたのが「西大門勅額」。長方形の木のプレートに、四天王、梵天帝釈天金剛力士(阿形と吽形の2体)の計8体の木彫が施されています。「八角燈籠火袋羽目板」の透かし彫り風な彫刻もそうですが、細密な描写に日本の技術力の原点を見た多いがしました。

展覧会のウリとしては、「誕生釈迦仏立像」だったようです。この存在感も素晴らしかったけれど、シンプルな分、僕にとってはあまり深い印象を受けなかったのかもしれません。まるでスピリッツに連載されていた「高校アフロ田中」のようなアフロ仏こと「五劫思惟阿弥陀如来坐像」の前には、多くの人が立ち止まっていて、中には失笑している人までいましたね… 快慶作の彫刻もありますが、僕にとってはそれよりは「公慶上人坐像」と「重源上人坐像」のまるで生きているかのようなリアリティに感動しました。

今日で閉幕してしまったのが残念ですが、東大寺を訪れれば再会することができるので、またいつか奈良に出掛けてみたいと思います。そして、帰りがけに本館と平成館の間から、建設中の東京スカイツリーが見えました。それほど近くはないのですが、意外に大きく近く見えますね。

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