【日本未公開】ザ・ゴーストライター

グアムからの帰路に、デルタ航空の機内で見た映画が「The Ghost Writer」でした。元英国首相の自伝の執筆を依頼されたユアン・マクレガー演じる主人公が、大きな陰謀に巻き込まれていくというありがちな展開です。英国と米国の政治がわかっていないと、細かいニュアンスまで理解するのは難しそうです。そのせいか、日本での公開は未定なんですよね。

ただ、東京国際映画祭への出品が決まったそうですので、10/23から見ることはできそうです。この作品はドイツ製作で、監督は「テス」「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー。彼は淫行の罪で米国で有罪が確定し、保釈中にヨーロッパに逃亡したままという状況です。そんな彼と米国との関係も、この作品に影を落としていることでしょう。

ストーリーはやや分かり難いですが、後半の盛り上がりには引き込まれてしまいます。「展開が読める」というレビューもあるようですが、読めたとしても別に興ざめになるわけではなさそうです。ユアンと元英国首相を演じたピアース・ブロスナンの余裕ある演技が見物です。ただ、機内上映版の吹き替えは最悪。おそらくコスト削減で男性2名と女性2名程度の声優しか使っていないのでしょう。ピアースの声が若い兄ちゃんだったり、棒読み口調だったりで、まったく楽しめません。デルタの機内で見てしまったことが、最大の失敗でした…

http://www.imdb.com/title/tt1139328/