【ロストプロフェッツ】充実の新譜

Lostprophets待望の新譜は、1/13に発売された「The Betrayed/ザ・ビトレイド~裏切られし者たち」です。ドラマーの交代もあり、ちょっと先行きが心配な彼らですが、このアルバムにはアイランが参加しているようです。イアン・ワトキンスの余裕たっぷりのヴォーカルは健在で、全体を通してとてもよい仕上がりになっています。

CDを最初から聴いていくと、冒頭はセカンドアルバム「Start Something」を思わせる荒削りでストレートなロックで幕が開き、徐々にキャッチーさを兼ね備えた「Liberation Transmission」のようなテイストに変化していきます。オススメは完成度の高い#3「It's not the End of the World But I Can See It from Here」や、メロディアスではないけれどギターのリフが印象に残る#9「Streets of Nowhere」、意外なほど叙情的な#10「Dirty Little Heart」でしょうか。

ドラムスのタムの音が妙に耳についたり、極端に左トラックにギターのカッティングをシフトしたりと意味不明なアレンジもないわけではないですが、これまでのシンプルでキャッチーな音楽に加えて大人っぽい深みもつけ加えられています。ノリをうまく醸し出すようなコーラスやギターの使い方も、なかなかツボを押さえてくれますね。満足度の高い1枚でした。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/Lostprophets/