さすがに劇場では見る気はなかったものの、DVDを買おうかとすら思っていました。でも、そんなに何回も見ることもないだろうということで、レンタル人気が収まるのを待つことに。日曜日にやっとTSUTAYAで1本残っているのを発見して、さっそく入会して借りてみました。
率直に言って、ストーリーはファンタジーっぽさもリアルさも中途半端だし、展開も監督自身が語っているように起承転結すらありません。手書きを意識したらしいデザインも、ピクサー作品に慣れてしまうと物足りないのです。ポニョの両親などは、一昔前のアニメをUHF局で再放送しているかのような古臭さ。ここまで酷評しても、この作品自体に惹かれてしまうのは、ただただポニョというキャラクターの表情のかわいさだけだと思うのです。
嫌になるくらい聞き飽きたあの音楽も、そんなポニョの魅力に絞り込んで歌詞にしたと考えれば上出来なのかもしれません。要はポニョの表情だけ見て、エンディングの音楽を聴けばそれで十分。それだけで人気作品に仕立ててしまうスタジオジブリには脱帽です。
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