新卒採用をしている企業にとって、選考状況や面接の中身に関する情報が掲示板やMixiなどのＳＮＳで流れることは避けられません。僕が大学生の頃はリクルートや日経が送ってくる分厚い電話帳のような就職情報誌を頼りにしたものですが、今や学生は「リクナビ」や「マイナビ」というインターネット上のサイトを利用します。
実はこれは企業側も完全に頼り切っていて、エントリーも自社が契約している情報サイト経由に限っているところも多いですし、このようなサイトが発行するＩＤを使って内定までの管理もしているのです。企業側からの情報提供も、エントリーした全学生とか、いわゆる「上位校」の学生だけにメールを一斉送信することもできるから重宝します。
反面、例えば楽天のコンテンツになっている「みんなの就職活動日記」は通称「みん就（みんしゅう）」と呼ばれ、「あの会社の面接は圧迫面接だ」とか「グループワークの段取りはこうだった」などの情報がどんどん流れてしまいます。ただし、人事担当者も学生に成りすましてＩＤを取得している場合もあるので、安易に情報を書き込んでしまうと、彼らにはそれが誰の書き込みかわかってしまいかねません。
このあたりは、まさにキツネとタヌキの化かし合いのようですね…
