ロスアンゼルスのコダック・シアターで行われた、第81回アカデミー賞授賞式。外国語映画賞に輝いたのは、滝田洋二郎監督の「おくりびと」でした。僕はこの作品を見ていないのですが、日本らしい題材を扱った日本映画が受賞したことは喜ばしい限りですね。滝田監督のスピーチはなかなか堂に入ったもので、"I'm here because～"とか"we will be back"などインパクトも与えられる英語らしい表現でした。ステージの上で控えめに立っている余貴美子さんの姿も、いかにも彼女らしかったです。
そして外国語映画賞に先立って、「つみきのいえ」が短編アニメ映画賞を受賞しています。こちらは、まったく予想していなかったのですが、加藤久仁生監督の緊張しながらのスピーチも印象的でした。定番である感謝をいろいろな人に捧げた後に「どうもありがとう、ミスターロボット」で締めくくったのは、もちろん80年代のStyxのヒット曲「Mr. Roboto」の歌詞をもじったものでしょう。
作品賞と監督賞をさらった「スラムドッグ＄ミリオネア」は4月18日からのロードショーなので、ぜひ時間を作って劇場に見に行こうと思います。
ところでＷＯＷＯＷは同時通訳のひとりに、なぜネイティブ・ジャパニーズでないJerry Jewettを起用したのでしょうか。まるでフローラン・ダバディのような日本語では、聞いているだけで疲れてしまいました。
