【金沢旅行記1】金沢21世紀美術館

JALの特典航空券・羽田-小松が取れたので、小松空港でレンタカーを借りての日帰り旅行を敢行しました。今回のメインは、現代芸術を扱っている「金沢21世紀美術館」です。金沢の市街地は道路も駐車場も混むという話を聞いていたので、朝イチの早い時間に美術館へ。10時開館の少し前に着いたところ駐車場はガラガラでしたが、出庫したお昼前にはもうかなり埋まっていました。

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お目当てだった奈良美智の作品が展示されている「コレクション展」では、映像やインスタレーションも含むアートワークを、数こそ多くないものの高いクオリティで楽しむことができます。ベアトリス・ミリャーゼスの抽象絵画も完成度は高く、意外な発見でした。

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そして同時開催の「杉本博司 歴史の歴史」では、自然の造形と人為的な芸術のコラボレーションが楽しめます。なかなか言葉で表現するのは難しいのですが、博物とアートが融合されていて、ここまで来ると自然と人工は別に対立概念ではないのではないかとすら思えるほどです。一番興味深かったのは、円形の展示室の周囲に9枚の「海面と光」の写真が配置され、中央に十一面観音立像が鎮座しているものでした。その神々しさは、立ち去り難かったです。

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この美術館は、ソファや椅子もアートしているし、建築自体も見るべきものがあります。係員の女性たちも、多くの美術館ではただ座っているだけですが、見学者に目礼してくれたり、ていねいな言葉で注意事項を説明してくれたりとホスピタリティが徹底しているのが印象的でした。