【ジェイク・シマブクロ】リード楽器としてのウクレレ

ジェイク・シマブクロはハワイ出身のウクレレ奏者なので、いわゆる「ハワイアン」というカテゴリーに括られるのですが、聴き込めば聴き込むほどハワイアンからはかけ離れた印象を受けます。日本人にとってのウクレレは、牧伸二のような漫談や高木ブーのようなちょっとキワモノっぽい感覚ではないでしょうか。しかし、ジェイクのウクレレはギターより澄んだ音色で、軽快にメロディを奏でます。

彼の音楽自体も、スチールギターとフラが似合いそうなものではなく、どちらかと言えばロックかポップスなのです。ロックバンドのリードギターの役割を、ウクレレの超絶技法で演奏しているといえばぴったりくるように思います。しかも、ただテクニックをひけらかすような安っぽいギタリスト並のプレイではなく、綺麗なメロディをさりげなくすごいことをやりながら聴かせてくれます。

弟のブルース・シマブクロもウクレレ奏者で、ふたりのセッションもなかなか見ものですよ。ひとりでいるときのブルースは明るくよくしゃべるのに、ジェイクと一緒だとちょっと遠慮して見えるところはやっぱり「ファミリー」を感じさせてくれますね。

下記のリンクから、僕の好きな「スカイライン」などの曲が試聴できますので、ぜひ聴いてみてください!

http://www.jakeshimabukuro.net/