【都知事選告示】石原・浅野の一騎打ちか

テレビの討論番組では黒川紀章吉田万三を加えた4人を主力候補として扱っていますが、実質的には浅野史郎石原慎太郎の一騎打ちでしょうね。共産党には美濃部都政を実現させた当時のパワーはないし、黒川紀章には人間的に訴えてくるものが弱いように思います。

浅野史郎は人物的には好きだけど、出馬の決断に至るまでのプロセスは疑問です。数日前まで「思考停止状態」と言う状況だった人が、東京都知事という大きな仕事をこなすこができるのでしょうか。宮城県ではそれなりに実績は残しているけど、東京とは財政状況もまったく違います。住居も仙台にあって、都知事になる興味すらなかった人に都政を任せてよいものかどうか、じっくり考えてみたいと思っています。

一方の石原慎太郎も四男の海外渡航問題などに見られるように、「自分を特別視する」傲慢さは好きになれません。福祉切捨てとか言われているけれど、老人票欲しさに予算を垂れ流すよりは数段上だと僕は思っています。結果として財政状況は好転させているし、オリンピック誘致や東京マラソン開催のように都民に生き甲斐というか「東京に住んでいることの誇り」を感じさせようとしているところは評価したいです。

ドクター・中松のように「泡沫候補」と言われる人々が今回も名を連ねていて、いつも思いますが金も暇もあってうらやましいものですよ。団塊の世代が定年を迎えるとそんな人たちも増えるでしょうから、地方自治の流れも大きく変わるかもしれませんね。