【ステフ・ポケッツ】レゲエ風味のラップ

Steph Pocketsはアメリカ人の女性ラッパーですが、実はあのボブ・マーレイの娘でもあります。レゲエの神様として今でも崇拝される人物を父親に持っているということを知った上でアルバム「Can't Give Up」を聴くと、まさにレゲエのテイストを感じさせてくれます。ただ、だからといってレゲエに強いこだわりを持っているという程ではなく、体に染み込んでいるという感じの魅力になっています。

僕がこのアルバムを一番聴きたくなるのは、朝の通勤電車の中。これから仕事だと言う憂鬱な気分を「何をそんな小さなことにこだわっているの?」と笑い飛ばしてくれるような、そんな雰囲気の音とリズムなんです。時折のぞくレゲエの「ツクチャク・ツクチャク」というリズムやライムの遅れ加減が絶妙のラップに、朝からやられたくなってくるんですよ。

いわゆるラバーズロックというジャンルに分類されるジャネット・ケイよりもずっとジャマイカンなテイストで、不思議とハワイの音楽に通じるような気がするのは、やはり強い日差しを思わせてくれるからかもしれません。ぜひ一度、お試しください!

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