【バックダンサーズ】オススメです!

この映画のCMや告知映像で見て、なぜかすごく気になっていました。その反面おちゃらけ映画のような気もして、ある意味「賭け」だったんだけど、見てきました。でも、この賭けは当たりましたよ。ストーリーもコンセプトも期待以上にしっかりしていて、低予算ドラマだったらお笑いでごまかしそうな部分をさらっとクールに描いています。

主演の4人は素に近いキャラが設定されているように思うけど、一番よかったのはソニン。子持ちで年をサバ読んでる元キャバ嬢をうまく演じていたし、セリフごとの表情やダンスも見事にこなしています。hiroは歌やダンスは本職だし、存在がカッコいい。サエコはヘタウマな感じで、キャラには合っています。平山あやのダンスが、一番見てて危なっかしかったな。

この前劇場で見た「チェケラッチョ!」にも出ていた陣内孝則は、こういうちょっと屈折した、だけど人間味のある大人の役ははまりますね。僕が好きなダンス・スキー・バンドがフィーチュアされているだけでもうれしい作品なのに、人生哲学まで考えさせてくれます。人生の「あがり」って何? 踊ろうとするエネルギーをかきたてるものは? こういう自己実現に正面切って取り組めるのはやっぱり男性より女性なのかな、なんて思いながらエンドロールを見ていました。

好き嫌い分かれる作品なのかもしれないけど、僕はオススメしたくなるほど気に入りました!