【浦和-大分】89分の集中

大分は89分の間は見事な集中を見せてくれたが、残念ながらそれが薄まった瞬間を狙いすましたように、田中達也の足元に納まったボールから繰り出されたシュートが決まった。この素晴らしいパスを出したのが小野に代わった内舘というのも、なんとも皮肉な話だ。

高松が負傷で交代したとはいえ、ラファエルと松橋はよく走り、ボールもよく納まった。決定的なチャンスの数は、大分の方が上だっただろう。浦和は個人プレーが目に付き、チームとして機能していないばかりか、チームメイトへの敬意も不足していたように思う。永井が攻撃のリズムを分断してしまっていたにも関わらず勝ってしまうのは、底力だろう。

<GK>西川:6.5(飛び出すタイミング良く、安定)
<DF>深谷:6(終盤は攻めに参加)、三木:5.5(失点シーンは統率し切れず)、上本:6(自信つけたか)
<MF>高橋:6(思い切りよいが、フィニッシュに不満)、トゥーリオ:6.5(ポジショニング良し)、エジミウソン:6(今日は攻めで貢献できず)、根本:6(バランス取った)、梅崎:6(やや精度欠くも、随所にセンス見せる)
<FW>高松:5.5(シュートが雑)、松橋:7(縦の突破でチャンス作る)
<SUB>ラファエル:6(キープ力あり)、山崎:評価なし
※下川、福元、梅田、西山、内村は出場せず
<監督>シャムスカ:6(ビハインドの局面でのカードがない)

次節は川崎と厳しい戦いが続くが、内容は悪くないだけに、4連戦の最後をホームで戦えるアドバンテージを生かして勝利を目指してもらおう。