【ワールドカップ】開幕ゴールに思う

いよいよワールドカップ・ドイツ大会が開幕しました。サッカーにあまり興味のないマスコミが、ナショナリズムだけで作る番組は考え物だけど、そうやって日本が盛り上がるのなら必要悪なのかもしれません。ただ、前回の日韓大会と違って時差があるので、全試合を生で見ようと思うと大変です。

開幕のドイツ-コスタリカには、実はあまり興味を惹かれなかった。日韓大会でもドイツで目立ったのはカーンだったが、選手に華がなく、ファンタジックなプレーが見られないから。実際、試合も前半しか見なかったのだが、意外に多彩な攻撃を見せてくれた。

記念すべきファースト・ゴールとなった前半6分・ラームのゴールには、嫌な予感を感じてしまった。左サイドでボールを受けたラームが仕掛けに入ったそのとき、マークしていたコスタリカの選手が一瞬足を取られたのだ。その瞬間を見透かしたかのようにラームが放ったシュートが、ゴールネットに吸い込まれる。サイドで加地や三都主が足を取られる光景が、見えた気がした。

中村俊輔がスポンサーとの契約で、初戦のオーストラリア戦ではオレンジ色のスパイクを履くことになっているという。夏至に近いこの時期、ヨーロッパの午後3時の日差しは強い。味方の目を幻惑することはないのだろうか。いずれにしても、スパイクの選択を間違えて失点するようなことだけは絶対に避けてもらいたいものである。